海と私

幼少の頃より良く叔母夫婦に釣りに連れて行って貰った。

それが高じて小学生でありながら近所の釣具店の釣りクラブに入会し、秋の釣り大会では優勝してしまい、1本数万円すると思われる釣竿を貰い有頂天になっていた。

高校へ進学しクラブに勤しみながら禁止されているバイクの免許を取得すると行動範囲が広がるにつれ、無性に海へ行きたい気持ちに駆られクラブのない休日には、ほぼ友人と釣りに行く、、

そして大学、就職とやはり行動は一緒である。

30歳近くになったある日、ふと一般新聞の釣りの釣果覧に目を落とすと自分の名前と釣果が掲載されていることに気づく、、。

そして、益々釣果アップを目指すようになり個人的な釣果だけではもの足らず、釣りクラブを立ち上げ、春秋には定期的にトーナメント(釣り大会)を主催するようになっていた。

50歳も近くになると定年後の老後のことを考えるようになり、朝早く、いや、前日の深夜から車を走らせ渡船乗り場へ到着し、ほぼ眠らず渡船の順番取り、、

夜明け前に釣り座へ入り、昼頃には納竿し、帰路につき帰れば釣り道具の手入れから魚の捌き、食事、、

そして落ちるように眠る、、何とハードなことか、、

いっそう移住してしまえばいいのだが、、

やはり、迷いは在ったが、、

思い続けていると、一つのきっかけから坂道を石ころが転がり落ちるようにことが動き出す。

今、我が家は古民家風格安賃貸物件だが、朝起きると玄関からももちろん、ベランダからも海が一望出来て望み通りの景観です。

海は心を癒してくれます。

海は私の精神安定剤です。

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