至福の時間

一日の中で至福の時間を持つことは大切ですね。

私の至福の時間は、高カカオのチョコレートをひとかけら口にふくみ、チョコレートのほんのりした苦みと甘みと香りが広がった瞬間にハーブティーを飲む時です。とても幸せになる時間です。チョコレートと一緒に心も身体も溶けていく気がします。その日の疲れもとんでいきます。

この瞬間を味わえるのは、理由があるかも知れないと思い調べてみました。

人類がチョコレートを食べ始めたのは、13世紀~16世紀に栄えた、古代メキシコのアステカ帝国で、チョコレートの木の種子であるカカオ豆を、養強壮に効く「不老長寿の薬」として用いていたそうです。
その後、スペインに知られるようになり、その強壮作用から、以後100年にわたって、チョコレートはスペイン王の秘密とされてきたとの事。17世紀に入り、スペインのアナ王女がフランス・ルイ13世に嫁ぐ際に、レシピがフランスに伝わり、ヨーロッパ全土に広まったそうです。
現在では、その健康面への作用が改めて注目されて、メンタルヘルスに関しても、ポジティブな気分をもたらし、ストレスを軽減する作用などについても報告されているそうです。

ちなみに「恋愛ホルモン」と呼ばれるフェニルエチアミンも含まれていて、恋のドキドキを味わえる「媚薬」的な効果もあると言われているそうです。 

一方、ハーブは、古代エジプトから古代ギリシャへ、古代ギリシャから古代ローマへ、そして古代ローマの侵攻とともにヨーロッパ全土へと広まったそうです。それはハーブが貴重な医療用の薬だったからだという事です。ハーブは傷口の消毒・殺菌に直接使用したり、精神の病を癒すために飲むなど、いろいろな使い方があったそうで昔は、ハーブは病気や感染症と戦うための唯一の療法で、さらには心を優しく解きほぐす、貴重な医療用の薬として愛用されてきたそうです。

高カカオチョコレートとハーブの組合せで、幸せな気持ちになるのは、必然だったのですね。植物の力は凄いです。そういえば、漢方薬も植物ですね。昔、中国に住んでいた頃に現地の方から、血糖値が下がるからと中国の東北地方で生えている雑草を干したものをいただき、半年間、お湯に入れて飲んでいたら、血糖値が正常に戻ったことがあります。漢方薬の凄さを思い知らされました。そう言えば、最近、肩こりや風邪の初期症状に効く葛根湯も一般的になってきていますね。まさに植物は「優しいのに力持ち」という感じです。

これからも植物の優しさと力を感じながらチョコレートとハーブを楽しみたいと思います。皆様も一度、お試しください。身体も心も疲れも溶けていく瞬間をお楽しみください。

私の次の楽しみは、漢方のカレー作りです。実は、インドカレーの香辛料も漢方薬で使われているものと同じようなものだそうです。弊社の漢方の薬剤師にアドバイスもらいながら、心と身体においしいカレーを作ってみようかなと思います。

皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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